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<新技術>積水化成品工業 大型施設の天井向け建築内装材「軽量不燃板」を開発

2015.11.30 17:39

 積水化成品工業(大阪市北区)は25日、建築基準法の規定に基づく不燃性能を持つ「軽量不燃板」を開発。同社では人が集まる建築構造物における地震時の安全性や免震構造に要求される建築構造物の軽量化を向上させるソリューション提案として、天井以外の用途開発も進め事業展開を図っていくが、当面は体育館・ホール・大型店舗・オフィス・空港等といった不特定多数が出入りする大型施設の天井材としての活用を見込んでいる。
 燃焼熱量を制御した軽量な合成樹脂発泡体を芯材に金属箔でサンドイッチ加工した重さ700g/㎡の板材で、重さは一般に天井材として広く使われている石膏ボードの約10分の1。天井の仕上げ材として使用することにより、天井全体の軽量化を実現することができ、幕材と異なり張力を保持させる下地も必要ない。また意匠性も優れており、芯材で使用する合成樹脂発泡体の成形性を生かして立体的な形状を作ることが可能となり、石膏ボードでは加工が困難であった立体的な天井を作ることができる。表面仕上層は不織布が標準仕様となっており、従来の天井材になかった質感が得られる。表面仕上層にその他の素材を使用することも可能だ。

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