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森ビル 故・森稔前会長「リン・S・ビードル賞」受賞

2015.11.23 14:28

日本人初、高層ビルや都市環境の進歩への功績が評価
 森ビル(東京都港区)は16日、前代表取締役会長だった故・森稔氏が高層ビル・都市居住協議会(本部・米国シカゴ)より生涯にわたり高層ビルや都市環境の進歩に類まれな功績を残した個人に贈られる「リン・S・ビードル賞」を受賞したと発表した。なお、日本人による受賞は今回が初となる。
 高層ビル・都市居住協議会の創設者でもある構造家のリン・S・ビードル博士の名前を冠した同賞は生涯にわたり高層ビルや都市環境の進歩に類まれな功績を残した個人に贈られる。過去にロンドンの「スイス・リ本社タワー」やニューヨークで建設中の「2ワールドトレードセンター」などの設計で知られるノーマン・フォスター卿、クアラルンプールの「ペトロナスツインタワー」や「愛宕グリーンヒルズ」などを手掛けたシーザー・ペリ、「六本木ヒルズ森タワー」や「上海環球金融中心」などで名高いウィリアム・ペダーセンなど、世界を代表する著名な建築家やデベロッパーが受賞している。森ビル取締役の森佳子氏は受賞について次のように述べている。
 「森稔は『理想の都市はどうあるべきか』を考え続けた人でした。『東京を世界一の都市にしたい』、その実現に向けて大きなヴィジョンと強い意志を持っていました。建物を高層化することで生み出された地上の空間で、人々はにぎわい豊かな生活を創造できるとの信念から、街づくりに尽きることのない情熱を持ち続けていました。代表作のひとつである『六本木ヒルズ』は国際的にも類を見ない街づくりのお手本として、今も世界から多くのお客様をお迎えしています。今回このような素晴らしい賞をいただき、私も大変嬉しく、また誇りに思っています」

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