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シノケンハーモニー 投資用アパート・マンションで孤立死等の損失補てんサービスを展開

2015.08.31 10:30

 シノケングループの連結子会社であるシノケンハーモニー(東京都港区)は来月1日以降に販売する投資用アパート・マンションの全てについて、入居者の孤立死等により発生した損失を補てんする新サービスを付帯し、販売することを決定した。
 同社グループのビジネスモデルの特徴は、フロービジネス(アパート販売・マンション販売、ゼネコン事業)とストックビジネス(不動産賃貸管理、金融・保証関連、介護関連、LPガス供給販売)とを密接に連携させ高いシナジー効果を創出する一連のバリューチェーンを構築している点にあり、グループ全体として、提供する商品・サービスの高付加価値化を図ることで、企業価値の向上に取り組んでいる。
 特にシノケンハーモニーが行う投資用アパート・マンション販売事業は同社グループにおける主力事業であり、一連のバリューチェーンによる、高付加価値化を重要な経営課題の1つと位置づけ、これまで様々な施策を実施してきた。
 その取り組みの一環として、同社の連結子会社であるジック少額短期保険(千葉県東金市、以下ジック)との連携により、昨年6月には「生活安心総合保険」として日本初となる「孤立死原状回復費用保険」を実現した。これは急速に進行する高齢化社会において社会問題化している「孤立事故死」によるオーナーの原状回復費用を補償する内容となっており、オーナーはもとより賃貸住宅に入居を希望する高齢者に好評を博している。
 今回の新サービスは、同じくジックとの共同開発で新保険の開発を行い、前述の原状回復以後の空室リスク・家賃下落リスクに備え、その後の受け取り家賃の損失補てんを一定額行うというもの。
 新サービスは同社グループで賃貸管理事業を行うシノケンファシリティーズ(福岡市中央区)が費用負担することから、オーナーは新たに費用負担をすることなく、万が一のリスク時の経済的損失補てんを受けることが可能となる

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