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新日鐵住金 「スチールハウス工法」を4階建てに初採用

2015.08.10 16:59

 新日鐵住金(東京都千代田区)は今月6日、大分製鐵所の明野北社宅物件において全国で初となる4階建てスチールハウス工法による建物の建設を進めていることを発表した。
 スチールハウス工法(薄板軽量形鋼造)は、平成24年9月の薄板軽量形鋼造告示の改正により、従来の3階建てから4階建てまでが建設可能となった。この告示改正を受けて、同社はNSハイパーツ(岐阜県可児市)と共同で4階建てスチールハウスの「構造評定」を昨年7月に日本建築センター(東京都千代田区)より取得。同評定の取得により「NSスーパーフレーム工法」を用いて壁高さ4・5m、1区画1000㎡までの大空間の設計が可能となった。
 4階建てスチールハウスに使用する「高強度の耐力壁」は、名古屋工業大学の小野徹郎名誉教授、佐藤篤司准教授の協力を得て新日鐵住金とNSハイパーツが共同開発。構造用面材として従来の窯業系面材に替えて鋼板面材を使用する。この鋼板の面材は高耐食性鍍金鋼板「スーパーダイマ」にバーリング孔加工を施すことで地震エネルギー吸収能力の向上を図った。
 また、4階建てスチールハウスの壁と床の「接合金物」には新日鐵住金、NSハイパーツ、日之出水道機器(福岡市博多区)の3社共同で検討した鉄系鋳造品が用いられている。

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