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日本不動産ジャーナリスト会議 「日本不動産ジャーナリスト会議賞」特別講演会が開催

2015.06.01 14:47

 日本不動産ジャーナリスト会議は先月26日、東京・内幸町の「日本プレスセンタービル」で、今年2月に発表した「第4回日本不動産ジャーナリスト会議賞」の表彰式・受賞記念特別講演会を開催した。
 「日本不動産ジャーナリスト会議賞」とは住宅・不動産・建設分野において社会性の高い取り組みを表彰する制度。今回、会員である不動産ジャーナリストが推薦した8候補の中からプロジェクト賞4件、著作賞1件の計5件が選定された。プロジェクト賞にはNREG東芝不動産が企画・設計した環境配慮型オフィスビル「ラゾーナ川崎東芝ビル」、長谷工リフォーム・エステート鶴牧4・5住宅管理組合・住宅金融支援機構の多摩ニュータウン「エステート鶴牧4・5住宅」改修事例、三井不動産の「柏の葉スマートシティ」の街づくり、パナソニック・パナホームの「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」の街づくり、著作賞には不動産経済研究所の「全国マンション市場40年史」が選出された。
 表彰式後に「ラゾーナ川崎東芝ビル」について受賞記念特別講演会が行われた。高レベルなBCP対応と環境配慮を実現しながら建築費を坪50万円台に抑えた点が主な選考理由。
 同プロジェクトで建築費を大幅に削減できた理由として、建築コストの負担増となる躯体部分の鉄骨を削減するために有柱空間を実現できたことが大きい。その他、キューブ状の構造によって中高層でありながら専有面積を広く取り、レンタブル比約89%を実現した点、日射遮蔽効果のあるルーバーと押し出し成形セメント板で覆った特徴的な外装、年間CO2排出量を一般的なオフィスビルの約半分とした省エネ対応策等、総合点が評価された形だ。
 講演者の1人、NREG東芝不動産の石原弘大建設部部長は「当社の企画意図すべてが高く評価され、喜ばしい反面、今後マルチテナント型ビルとして市場にいかに投入していくか課題も残る。受賞を機にさらに進化させていきたい」と受賞の喜びを語ってくれた。

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