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ヒューリック 新物件完成

2015.05.18 10:34

 ヒューリック(東京都中央区)は「新大久保家庭寮」の老朽化に伴い建て替え事業を進めていたが、この度、「ヒューリック レジデンス新宿戸山」が完成した。
 同物件は東京メトロ副都心線および都営大江戸線の「東新宿」駅から徒歩3分、豊かな緑と箱根山のある戸山公園にも近い閑静な住宅地に位置しており、「東京の中心に居ながら、ゆるやかな時を愉しむ贅沢」をコンセプトに空間づくりを目指した。この建物は1K69戸、1LDK25戸、2LDK12戸の計106戸の賃貸住宅として東急住宅リース(東京都新宿区)に一括賃貸する。
 外観はダークグレーのタイルを基調とし、バルコニーの白い水平ラインとスリット窓部分の白い腰壁によるモノトーン調のコントラストに、コールテン鋼色のマリオンをアクセントとして要所に配するスタイリッシュなデザイン。
 アプローチは、前面道路に面する2層吹き抜けエントランスと、光が降り注ぐパティオとを、ガラスの箱をイメージさせる風除室によってゆるやかに繋げる事により、一体感と開放感のある空間を創出している。また大開口の門型フレームとしたエントランスは、鮮やかなスタライブ模様が特徴的なクリスタル調大理石の壁を連続させることにより、パティオのシンボルツリーへと視線を誘い、入居者を優しく迎え入れる構えとしている。
 風除室から続くエントランスホールには、外観のマリオンと同じコールテン鋼色のアクセントウォールをアイストップとして正面に設え、メールコーナーとはダークグレーのルーパーを配することで緩やかに仕切り、スタイリッシュで高級感のある空間を演出している。
 また、ヒューリックでは保有ビルの建替えにおいて生物多様性の向上や環境配慮、建物長寿命化、災害対応に取り組んでいる。  生物多様性の向上に貢献する取り組みとして、接道部、建物外周部及びパティオには、高木を中心とした豊かな緑と四季折々の花が楽しめる植栽計画とし、樹種の選定には本地域の在来種を多く採り入れ、隣接する7月竣工予定のチャームスィート新宿戸山(老人ホーム棟)の敷地と一体でJHEP認証(Aランク)取得を目指している。
 環境配慮では、共用部及び専有部のすべてにLED照明の採用に加えて、高効率給湯機の採用、太陽光発電による共用部照明への電力供給など、省エネルギー、省CO2に配慮した計画としている。
 建物長寿化としては躯体コンクリートをJASS5、100年の長期仕様相当で、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく「耐震等級2」相当(建築基準法1・25倍相当)を確保し、住まいの安心、安全に配慮した計画としている。

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