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東急不動産 環境・社会に配慮してDBJ GreenBuilding認証を取得

2015.04.06 13:09

 東急不動産(東京都渋谷区)は、保有するオフィスビル5棟と商業施設3物件が日本政策投資銀行(東京都千代田区、以下DBJ)による「DBJ GreenBuilding認証」を取得したと発表した。この認証は従来オフィスビルや物流施設を保有する事業者に対して付与されており、東急不動産は1月に竣工した「新青山東急ビル」をはじめとするオフィスビルへの認証をすでに10棟受けている。
 「DBJ GreenBuilding認証」は環境・社会への配慮がなされた不動産支援のために創設された認証制度。対象不動産の環境性能に加えて、防災やコミュニティへの配慮などを含む様々なステークホルダーへの対応を含めた総合的な評価に基づき、社会・経済に求められる不動産を評価・認証する。また同認証では、昨年11月より新たに商業施設への認証が新設されている。今回の商業施設3物件への認証は同社が保有する商業施設としては初の認証となる。認証を受けた3物件のうち、兵庫県尼崎市に立地する「あまがさきキューズモール」は、「国内トップクラスの卓越した『環境・社会への配慮』がなされたビル」として、最高位となる「5つ星/five star」を取得した。
 今回の認証において評価された点としては、オフィスビルにおいては共用部のLED照明や節水型トイレなど、省エネ性能の高い設備を採用することで環境配慮を実施している点やテナント向けのエネルギー見える化システムを導入することで、省エネに対するテナントの意識向上を図っている点などが挙げられる。商業施設においては、オフィスビル同様省エネへの配慮とともに、再生材の利用や計画的なリニューアルの実施を通じてライフサイクルコストの削減に積極的に取り組むことで環境配慮を図っている点や、歩行者通路や広場において植樹による緑化やドライミストを設置するなど、ヒートアイランド対策と同時に景観設備にも取り組むことで、周辺コミュニティへの貢献を果たしている点、またインバウンド対応として外国語の施設パンフレットを用意し、テナント従業員にも外国語対応用の指さしシートを配布するなど、高く評価された。

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