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ラックランド 「フーズガーデン玉浦 食彩館」建設

2015.03.16 10:52

宮城県岩沼市 震災復興計画プロジェクト
 東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県岩沼市では、沿岸部住民の集団移転とともに、内陸に3キロ入った玉浦地区に新しい街づくり計画を進行中。
 ラックランド(東京都新宿区)は、新しい街に「生活便利施設」として建設される新業態スーパー「フーズガーデン玉浦 食彩館」の新築工事を受注、昨年基礎工事が完了し、躯体・外装工事に着手した。震災4年目を間近に控え、新たな街の活性化拠点が外観を現してきた。
 建築主の伊藤チェーン(宮城県柴田郡)は、県内に8店舗のスーパーマーケット「イトーチェーン」を展開している地元企業。同市が所有する敷地面積1万6387m2の復興産業集積地域に出店する「フーズガーデン玉浦 食彩館」は、従来のスーパーマーケットの機能に加え、地元食材を扱う産直コーナーやフードコート、ふれあい広場や屋外イベントスペースなどを併せ持つ新業態店として注目されている。地域活性化や雇用促進などに寄与する仕組みとして、近隣の農家や漁業従事者などとの連携も重視、産直コーナーへの納入業者獲得のために個別面談や交渉に力を入れている。同施設は岩沼市震災復興計画に沿って、市の全面的なバックアップを得ている。敷地内には災害時の緊急用飲料水を備蓄した大型タンクが設置されている。テナントとして、ドラッグストアの「マツモトキヨシ」が決定している他、クリーニング店や銀行ATMも入居予定。県外からの集客に備え、駐車場の収納台数は204台、大型バスのスペースも確保している。また、EV(電気自動車)充電スポットも設置予定。
 ラックランドは国内外で様々な商空間の設備・内装・建築を手掛ける企画制作会社。今後も被災地の街づくりに関わっていく。

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