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三鬼商事 新作のオフィス市況をレポート 東京都心部は回復基調を継続

2014.12.22 10:16

 オフィス仲介大手の三鬼商事(東京都中央区)は12日、11月末時点での東京のオフィス市況についてデータを公表した。調査対象は東京都心5区に立地する基準階面積100坪以上の主要賃貸オフィスビル2630棟である。
 これによれば、東京都心5区の11月末時点の平均空室率は5・55%で、前月比0・05ポイント下げ、17カ月連続で低下した。11月は新築・既存ビルともに拡張や統合に伴う成約の動きが見られたものの、大型テナントの動きが少なかったことから、この1カ月間に東京都心5区全体で減少した空室面積は約4200坪にとどまった。新築ビルの空室率は13・17%で、前月比1・25ポイント下げている。11月は目立った新規供給がなく、竣工1年未満の大規模ビルなどに成約の動きが進んだため、新築ビルの空室率は低下した。既存ビルの空室率は5・39%となっており、前月比で0・04ポイント低下した。11月は自社ビルからの借り換え移転などの成約が見られたものの、大型解約や大型空室の募集開始の影響などがあったことから、空室率の低下は小幅にとどまっている。
 なお、東京都心5区の11月末時点の平均賃料は坪1万6950円で、前年同月比で4・51%、前月比で0・22%上昇している。上げ幅は小さいもの、前月比では11カ月連続で上昇しており、賃料相場は堅調に推移していることが読み取れる。

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