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三菱地所 防災の日・総合防災訓練を実施

2014.09.08 16:17

 三菱地所(東京都千代田区)は1日早朝より、東京・丸の内地区を中心に全社員並びにグループ会社社員が参加する総合防災訓練を実施した。この訓練は同社の前身である三菱合資会社地所部が大正12年の関東大震災時に同年竣工した旧「丸の内ビルディング」を中心に救護活動を行ったことを契機としており、今年で88回目となる。
 丸の内地区では、保有する約30棟のビルで東日本大震災クラスの地震発生(平日午後5時に東京湾北部地震発生・東京中心部は震度7)を想定し、非常災害体制の発令により、全社員が災害対策要員として初動対応や安否確認、建物安全確認、負傷者・帰宅困難者対応訓練等を実施。同社グループ社員約1250名が訓練に参加した。
 今回の訓練では、民間のオフィスビルとして日本で初めて医療備蓄・災害時医療体制を整えた「大手町フィナンシャルシティ」における聖路加国際病院付属クリニック聖路加メディローカス(診療所)、アイン薬局大手町店(調剤薬局・ドラッグストア)との災害時医療連携訓練や、昨年9月に三者協定を締結し、連携体制を構築した千代田区医師会・東京駅周辺防災隣組との災害時連携訓練が実施された。同社では平素より独自の災害対策要綱を策定し、建物等の耐震化等の各種災害予防策のほか、非常用資機材の配備、食糧備蓄及び災害発生時の非常災害体制の編成等、ハード・ソフトの両面にわたって、大地震等の災害への対策を講じている。同社がエリアマネジメントをリードする丸の内地区では、今後とも地元消防署や各ビルのテナント企業の協力のもと、非常時にも十分な体制が構築できる安全・安心な街づくりを目指すとしている。

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