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大和ハウス工業/フジタ 床震動を短時間・高精度で解析するシステム開発

2014.08.04 14:54

 大和ハウス工業(大阪市北区)とフジタ(東京都渋谷区)は、物流施設や工場等の設計段階で、床振動を短時間かつ高精度に解析できるシステム「大型施設用床振動解析システム」を共同開発した。両社が今年2月に共同開発した中低層建物向け耐震部材「鋼製座屈拘束ブレース」に続くシナジー開発の第2弾となる。 
 同システムはフジタが開発した床振動解析システム「揺れイザーI」と「揺れイザーⅡ」をベースに開発。床振動解析にコンピューターで複雑な構造物の変形・振動等を数値的に解析する「有限要素法」を採用することで、従来のシステムでは解析が難しかった鉄骨と鉄筋コンクリートを混合した特殊な梁や開口のある床等、様々な構造でも床振動を解析することが可能になった。また、図面を作成するだけで解析することができ、さらに床の振動を3次元アニメーションで表示できるため、初めてシステムを使用する場合でも入力・解析・結果の表示まで短時間で行うことができるのも大きな特徴だ。
 今後両社は、共同開発した「大型施設用床振動解析システム」を物流施設や工場、医療施設、オフィスビルなどの設計段階や大規模リフォームを行う際の提案などに積極的に活用していく予定だという。




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