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アンドロッジ 街の特徴を分かりやすく表示する無料地図アプリ 

2014.07.14 10:57

中野・鍋横大通商店会と連携
 大規模オフィスビル「中野セントラルパーク」や3つの大学施設が開発されたJR「中野」駅北口。来街者が激増し、エリア全体が活性化しているが、この活性化の波を「中野」駅より5kmほど南に位置する新中野エリアに波及させるための取り組みが始動した。
 不動産企画やリノベーション事業を核とする建築設計デザイン会社のアンドロッジ(東京都台東区)は新中野エリアにある鍋横大通商店会の依頼を受けて、街の特徴を把握ワンタッチで俯瞰できる無料地図アプリ「なべよこmap」を開発・展開している。  「これまではビルや不動産単体の価値を引き上げるためにリノベーション等を行ってきましたが、不動産のベースとなる街全体の価値を上げて活性化を目指すためにアプリを目開発しました。リノベーション事業で培った『街の読み方』とリノベーション特有の『いい部分を引き出し、悪い部分を治す』といった建築的再構築手法を用いて、街の特徴が何であるのか一目で把握できるような構成にしています」(アンドロッジ 代表取締役 畑山 慶氏)
 地図アプリで紹介されるのは、飲食物販店や公共施設、駐車場や公園等。災害時避難場所等の公共情報まで網羅。そして詳細な文字情報は極力排し、ビジュアル重視で紹介している。掲載情報はJR「中野」駅から鍋横大通商店会のある青梅街道付近までの半径3km四方の範囲を約3カ月間かけて行ったフィールドワーク調査で収集した「生きた」情報だ。
 「映画館が存在するなど意外な発見がありましたが、最大の狙いは一目でこの街の特徴を把握できるマップを作ること。くまなく調査を行った結果、飲食店や物販店が数多く存在し、生活しやすい環境であることが判明しました。そこで長期的にはこのアプリを通して北口の人口をこのエリアに引き込むこと、そしてエリア住人の増加を目的にしました」(畑山氏)
 同アプリによって街の特徴を把握することで、街おこしのためのイベントやPR戦略をどのような形で行うべきか方向性が見出しやすくなる。同アプリを通して街をどうやってPRするべきか今後の計画立案にも役立てる。
 街おこしの方向性を見出すのに最適なツールとして、同社では他エリアでの展開を行っていく予定だ。

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