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東京都都市整備局 日本橋室町三丁目地区、再開発組合設立

2014.05.19 15:56

 東京都都市整備局は、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、日本橋室町三丁目地区市街地再開発組合の設立を認可したことを発表。同地区の再開発を通して、民間活力により国際的な業務・商業機能の充実を図るとともに、高度な防災機能、交通結節機能等を併せ持つ複合拠点施設を整備し、都市再生を推進するものとしている。
 同地区は、都市再生緊急整備地域(東京都心・臨海地域)の中でも、優れた交通利便性を有するエリア。そのポテンシャルを活用し、複数街区の一体的な整備により、国際化に対応した業務拠点形成に資する業務・商業等の機能と公共共益機能が調和した都心複合機能の更新を図る。また、大規模な地上広場、既存地下コンコースと一体的な空間となる地下歩道および地下広場、歩道状空地を整備することで、地上・地下の安全で快適な歩行者ネットワークの強化・充実を図るとしている。さらに、国際業務拠点の形成に相応しいBCP対策の核として、自立分散型エネルギーの導入を図るほか、防災備蓄倉庫や防火水槽の設置、防災機能を備えたオープンスペースの整備などによる高度防災拠点の創出など、東京都は複数の事業効果を見込んでいる。
 現時点では、A街区に延床面積約16万5570㎡、地上26階地下4階の複合ビルの建設を予定。B地区では、地上4階地下1階の公共公益施設を建設する予定となっている。工事着手は平成27年11月、建物の就航は平成31年3月予定。

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