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京都市 祇園の町家の活性策を募集 想定賃料は月50万円 新しい発想求む

2014.05.19 16:04

 京都市は12日、同市が祇園に所有する伝統的建築物の活用を行う事業者を募集すると発表した。
 建物は白川に面した木造2階建て。延床面積225・45㎡、敷地面積171・20㎡の伝統的な町家で、白川を渡る専用の橋が付属する。料理旅館として使用された後、オーナーの遺言により平成25年6月に市に寄贈されたもの。
 事業は公募型プロポーサル方式で、条件に最も合った事業者に対し市が建物を賃貸する。賃貸期間は原則10年間の定期借家となっており、月額賃料は50万円程度を想定。耐震改修と屋根の改修費用は市が負担する。
 事業の基本コンセプトには「祇園新橋の町並みと風情を守る」、「祇園新橋の新たな魅力を創る」、「京都の分化を世界に発信する」の3点が挙げられており、審査のポイントとしては前記コンセプトのほか「公共性」、「事業実現性・経済性」、「家賃」が挙げられている。国際化もにらみ、国内はもちろん海外からの応募も歓迎するという。
 市では今月中ごろまでに募集要項を公表するとしており、その後は9月末までに応募提案書類を提出。有識者による審査を経て10月ごろに優先交渉権者を決定し、施設の開設は平成27年度を予定している。

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