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YKK AP 玄関スペースにおける転倒を防ぐ 安定した歩行を実現 

2014.05.12 17:00

 YKK AP(東京都千代田区)は、16日より「スチール玄関ドア 室内側補助手すり付き」の受注を開始する。
 同社は、サービス付き高齢者向け住宅の登録戸数が増加してきていることや高齢化社会の進行を見据えながら、幅広い世代が安心・安全に使用できる商品の開発に取り組んでおり、高齢者向け住宅や医療、福祉施設に対応する商品を現在、約240点ラインアップしている。同社は、今回受注を発表した「スチール玄関ドア 室内補助手すり付き」の発売に先駆け8日、記者向けの新製品発表会を行った。同社の担当者は同製品の開発の背景、特徴について次のように語った。
 「内閣府による『平成22年度 高齢者の住宅と生活環境に関する意識調査結果』では、高齢者が転倒した場所として玄関空間は、庭や居間に次いで三番目に危険な場所とされています。玄関スペースにおける転倒を防ぐため『スチール玄関ドア 室内補助手すり付き』は、扉の内側に補助手すりを設置しており、出入りする際に手すりを掴め安定した歩行を実現します。また、靴の脱着時にも手すりをつかめるため、玄関での転倒抑制にもなります。手すりのサイズは、握りやすい34mmとなっておりお年寄りだけでなく全ての人が使用しやすい形状となっています」
 また同社は、耐震性に優れたドアサッシを展開している。大きな地震が起きた場合、玄関の外枠が歪み開かなくなってしまうことがある。しかし、ドアと外枠の設置部分にクリアランスを挟むことで災害時にも玄関ドアの開閉を普段と同じように行うことができる。同社担当者によると、今回発売を発表した「スチール玄関ドア 室内補助手すり付き」と耐震機能を合わせることでより高い安全性を得ることができるという。なお、補助手すり付きの玄関ドアの商品としてのラインアップは、業界初となっている。

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