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東急不動産SCマネジメント 厚木のランドマークとして期待

2014.05.05 17:38

 東急不動産SCマネジメント(東京都渋谷区)は、4月1日から神奈川県厚木市と不動産賃貸借契約及びプロパティマネジメント業務委託契約を締結して進めていた旧厚木パルコのリニューアル事業を完了させ、4月26日に商業施設や映画館、厚木市が提供する公共施設など様々な用途で利用される複合施設「アミューあつぎ」を全館グランドオープンさせた。同施設は小田急小田原線「本厚木」駅から徒歩5分の好立地に位置している。
 同駅周辺では、昭和30年以降に土地区画整理事業が始まり、同駅の高架事業や市街地再開発事業などにより中心市街地として発展してきた。平成6年に「厚木パークビル(旧厚木パルコ)」がオープンしたことにより成熟した都市が形成されてきたが、平成20年2月に厚木パルコは閉店、その後の4年間に渡りフェンスに囲まれた閉鎖状態が続き中心市街地における商店街の連続性が遮断されるなど、街づくりや商業振興の観点から深刻な課題となっていた。今回の同複合商業施設の開業には、同市中心市街地を活性化させる目的があるようだ。
 地下1階から4階までの商業ゾーンでは、21店舗の飲食や物販テナントが入居した。5階から8階までの公共施設「あつぎ市民交流プラザ」は、文化・芸術、生涯学習などの活動スペースのほか、子育て支援センターなども設置されており、利用者を中心とした交流拠点となっている。9階の映画館には、2スクリーン(174席と58席)のミニシアターと舞台を備え、多目的に使えるホール(112席)が用意され多数の集客を見込んでいる。新たなランドマークとして同市の活性化が期待される。

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