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読売新聞大阪本社/讀賣テレビ放送、ほか 「よみうり文化センター」建替え計画が始動

2014.04.14 14:42

 読売新聞大阪本社(大阪市北区)と讀賣テレビ放送(大阪市中央区)は今月2日、大阪市豊中市の「千里中央」駅前の「よみうり文化センター」建替えによる再整備事業について、4月中旬にも商業施設1.期の新築工事に着手すると発表。MID都市開発(大阪市北区)、関電不動産(大阪市北区)、関西電力(大阪市北区)の関電グループ3社が共同事業者となる。
 現施設「よみうり文化センター」は昭和52年竣工。読売新聞大阪本社と讀賣テレビ放送が設立した総合カルチャーセンターで、両社の合弁会社が運営してきた。文化・健康系のカルチャー教室を積極的に展開した他、スイミングスクールの指導にも定評があった。同事業では、現施設の特徴を踏襲し、プールや医療モールを併設した商業施設(地上7階地下1階)、高さ約185mの住宅施設(地上51階地下1階、543戸予定)に建替える計画だ。段階的に新築・解体工事を進めていき、商業施設は来年夏頃にⅠ期分を先行開業し、全面開業は2017年春頃を予定。店舗開発にはイオンモールが参画し、Ⅱ期側を中心にグルメスーパーや専門店街を展開する方針。関電グループが建設する住宅施設を含めた事業全体の完成時期は2019年春頃を予定している。  商業施設は読売新聞と讀賣テレビ放送が共同で建設・運営する。昭和52年に設立された現施設のスイミングスクール及びダンス・ヨガ等の健康系講座は、「コ・ス・パ(COSPA)」ブランドでフィットネスクラブを展開する大阪ガスグループのオージースポーツ(大阪市中央区)がコーチ陣や指導方針を含めて事業承継する。この他、Ⅰ期側には現施設の多彩な専門店やクリニック等も移転する予定だ。また、読売施設内に展開するイオンモールは郊外型大型店とは一線を画し、都心の駅前にふさわしい最先端の専門店群を呼び込む方針だ。1階には高級感のある食品・食材を集めたスーパーを想定しており、イオン(千葉市美浜区)が完全子会社化した「ピーコックストア千里中央店」が入居している「千里大丸プラザ」との連携も検討している。  一方、関電グループは住宅施設として読売所有地の一部に定期借地権付きマンションを建設・分譲する。歩行者デッキで「千里中央」駅に直結し、制振構造を採用。最先端の省エネ・省CO2技術による環境配慮と、BCP対応を両立し、安心・安全・快適な暮らしを提供する。

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