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阪神電気鉄道/阪急電鉄 「梅田1丁目1番地計画」計画決定 今年秋ごろ着工予定

2014.04.07 16:38

 阪神電気鉄道(大阪市福島区)と阪急電鉄(大阪市北区)では、阪神百貨店(阪神梅田本店)が入居する「大阪神ビルディング」と「新阪急ビルディング」の建替え計画である「梅田1丁目1番地計画」を推進するとして、同計画に関する工事施行計画を決定したことを発表した。工事着工は今年の秋ごろを予定している。
 「梅田1丁目1番地計画」は、大阪の中心部である梅田地区で、御堂筋の起点に位置している。2棟のビルの間の道路上空を活用した建替えと、周辺公共施設整備を一体的に行うとしており、国際競争力の強化に寄与するまちづくりを進めるとしている。  計画ビル内は、百貨店ゾーンとオフィスゾーンのほか、梅田地区のビジネス活動活性化を促すカンファレンスゾーンを整備するなど、さまざまな機能を盛り込む。
 さらに、ビルの周辺においては、地上・地下・デッキの3層歩行ネットワークを強化させて、街の回遊性を高める狙い。
新しくなる阪神百貨店(阪神梅田本店)は、現在と同等程度の規模となる計画で、延床面積約10万㎡、地上9階地下2階の合計11フロアにする計画だ。
 オフィスゾーンは、地上11~38階の高層部分をオフィスゾーンとし、1フロア約4500㎡という、西日本最大規模(2000年以降に竣工したオフィスビルを対象とする)のオフィスとなる。
 道路上空を建築利用することで生まれる広い空間を活用し、地上11階には約4000㎡のカンファレンスゾーンを整備する。カンファレンスゾーンは、「ビジネス情報発信の場」、「国際的に活躍する人材育成の場」「多様な人材による交流の場」として活用し、梅田地区におけるビジネスを活性化させる目的である。  その他、スカイロビーや屋上広場を整備し、公共の憩いの場を提供するとともに、災害時の一時スペースとして活用する。 計画は、敷地面積約1万2200㎡、延床面積約25万7000㎡。

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