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三菱樹脂 厚板を2㎜まで薄くし軽量化と曲げ加工を可能に

2014.03.10 13:35

 三菱樹脂(東京都千代田区)が鏡面仕上げのアルミ樹脂複合材において、板厚を2mmまで薄くし、約5割の軽量化と曲げ加工を可能にした「アルポリック(R)RF」を4月1日に発売を開始すると発表した。
 同社のアルミ樹脂複合板「アルポリック(R)」は、ポリエチレン等の芯材の両面にアルミニウム板等を貼り合わせて一体化した3層構造の複合板。優れた平滑性や加工・施工時の取り扱いの良さから、内外装材をはじめ、産業資材や広告看板の下地材など、世界各国で使用されている。この「アルポリック(R)」シリーズとして、表面のアルミニウム板をアルマイト処理し、鏡面仕上げを施した「アルポリック(R)RF」を平成24年4月に発売し、「割れない鏡」としてショッピングモールやエンターテイメント施設等の内装材として高い評価を得ていた。今回、発売する板厚2mmの同製品は、より軽量な材料を求めるユーザーのニーズに基づき品揃えするものであり、板厚を従来の3mmから2mmへと薄くしたことで、1m2当たりの重量が約半分の2・9kgとなり、曲げ加工(200Rまで)も可能となった。加えて、薄くなったことで切断や穴あけなどの加工もより容易となり、現場での施工性も向上を見込める。従来から使用されていた用途に加え、ダンスが必修科目となった学校施設やアパレル関係の店舗など、鏡面材が必要とされる施設への採用が期待されている。なお、本製品の芯材にはポリエチレンを使用しているため、不燃材料認定は取得していない。

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