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シスケア 需要高まるサービス付高齢者住宅

2013.07.15 17:01

 サービス付き高齢者向け住宅「ご隠居長屋 和楽久」を主力に高齢者住宅施設の企画開発、介護サービスに関するコンサルティング業務を行っているシスケア(東京都新宿区)。高齢者住宅施設経営のためのセミナーを定期的に行なっている。
 5日には「高齢時代をリードするサービス付き住宅経営戦略~介護業界の実績者が語るサービス付き住宅成功の条件~」と題したセミナーを、新宿区立産業会館(BIZ新宿)研修室Aにて開催した。
 4人に1人が高齢者の時代、国交省の後押しもありサービス付き高齢者向け住宅は、昨年度9万戸増加。競争激化にともないその商品力が問われるようになってきたことを受け、高齢者住宅事業で成功するためには何が必要なのか、各種専門家を講師に、「高齢者住宅市場の動向と今後の展望」、「失敗しないサ付き住宅の商品企画と運営~自立型も介護型も高収益は可能~」、「デイサービスを強要しない経営と収支の実際~オープン2・5カ月で黒字転換したサ付き住宅モデル~」などの講演が行なわれた。
 定員制となっていた今回のセミナー。予想を上回る反響で約80名が参加をしたという。参加者の多くは、住宅建設業界・介護事業界の関係者。とくに新規に介護系の事業部門を立ち上げようとしている企業の参加が目立ったという。
 また、セミナーの後には、介護関連業種交流会を開催。同社によると、介護業界はいま、急速に市場を拡大しているが、まだ供給側の体制が需要に追いついているとは言えない状況だという。そんな中、同社は、このようなセミナーや交流会により互いのもつ知識やノウハウを高め合い、関連事業者同士のつながりを強固なものとし、さまざまな事業連携によって、より質の高い介護を社会に提供していくことが重要だと考えている。このような場で新規ビジネスが生まれることも多いという。
 さらに同社は、自社で開発したサービス付き高齢者向け住宅のシステム「ご隠居長屋 和楽久」の説明会も定期的に行なっている。
 「毎回多くの方に参加していただいています。この事業は、遊休地の活用という面でお役立ていただける企画です。介護という付加価値を不動産に与え、資産価値を高めます。地域貢献に繋がる事業でもあり、多くのオーナー様に『先祖代々の土地を地域の人々のために役立てられて良かった』というお声をいただいています。利便性の良くない土地でも可能な企画ですので、遊休地をお持ちの方は是非、気軽にセミナーに参加していただきたいです」(代表取締役 太田 裕之氏)
 次回説明会は、7月18日・8月22日に開催。シスケアセミナールームにて14時から行なわれる。(要事前申込)

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