週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

リニュアル仲介 売却後の売主の安心と購入後の買主の安心を保証

2013.06.17 16:54

 中古住宅の安心取引を実現する不動産フランチャイズチェーンを取り組むリニュアル仲介(東京都新宿区)では、5月より「安心かし保証/耐震・かし保険プラス」のサービスを開始した。
 「安心かし保証」とは、物件の売買に際して設備・雨漏り・シロアリによる被害などの調査を実施し、一定基準を満たしていた場合、適合箇所について最長1年間、最高260万円(雨漏り200万円・設備10万円・シロアリによる被害50万円)まで引き渡し後の補修費用を保証するサービスとなっており、同様のサービスは大手仲介会社を中心に行われているが、同社では、さらに「耐震・かし保険プラス」のサービスも付保している。既存住宅売買かし保険も提供することで、保険の対象となる構造耐力上主要な部分、雨水の侵入を防止する部分、給排水管路、電気・ガス設備もカバーすることが可能となり、5年の保険期間、最高1000万円までの保険金額を実現している。なお、耐震性については、日本建築防災協会発行の「平成24年改訂版木造住宅の耐震診断と補強方法」に基づき耐震診断を実施し、耐震性が確認できた場合には「耐震基準適合証明書」の発行も承っているという。
 個人間取引の仲介の場合、建物の隠れたる瑕疵については、売主が3カ月程度の瑕疵担保責任を負うという契約が多く、引き渡し後でも売主のリスクがあるとともに、買主にとっても購入後に設備不良を発見することになるなど、不動産流通の安心取引の阻害要因の一つとされていた。「安心かし保証」の調査の結果、保証の対象となった物件については「安心かし保証」マークを使用できるほか、買主は購入前に建物検査結果を知ることが可能なうえ、購入後も保証があるため買主にとってはより買いやすく、売主にとってはより売りやすい環境を整えている。
 また、従来よりリニュアル仲介加盟店(約500社の不動産仲介事業者、60社の建築事業者)では実施していた「耐震・かし保険プラス」サービスだが、リニュアル仲介加盟店以外の事業者にも利用できるように展開しているとのこと。

PAGE TOPへ