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リニューアル技術開発協会 リニューアルの観点から新築工事へのフィードバックに注力

2013.02.04 13:02

 マンションの大規模修繕工事業務に従事する企業とマンションの修繕委員会・管理組合の居住者によって設立されたリニューアル技術開発協会(東京都中央区)は、新年を迎えるにあたり、会員および関係者との一段の連携を図るために新春情報交換会を1月28日に「古石場文化センター」2階の大研修室において開催した。
 同会は二部構成でプログラムされ、開催にあたって同協会の会長である望月重美氏により挨拶が行われた。
 「昨年に山梨県にある中央自動車道の笹子トンネルで崩落事故が発生し、建設業界に携わる者として非常にショッキングな出来事でした。マンションに特化して活動を行っている当協会では常々、建物にとって長寿命化や美観も重要ですが、何よりも安全性が不可欠です。そのためにも10数年に1度は足場を組んで大規模改修を実施し、危険な箇所をチェックして修繕することが建物にとって必要だと思います。人命に関わることですので、なおさら気を引き締めて取り組んで参りたいです。今年の活動としては、例年、実施しているリニューアル技術の底上げを進めるべく、人材の教育活動を更に注力していきたいと考えております。また、新築工事へのフィードバックとして、余分なコストが掛からないようにするうえでも計画時にどのような項目に気を使うべきなのかを、まとめて公表していきたいと思います」
 同会の第一部は活動報告会として、同協会の会員によるシー・アイ・シー(東京都台東区)、ヤザキシンメイ(埼玉県川口市)、ブライトワークス(千葉県市川市)が発表を行った。その後、設計・設備・マンション管理合同部会が給排水管改修工事アンケート集計結果および所見を紹介したほか、東日本大震災ボランティア活動の報告とリニューアル業務の教育ならびに会員ニーズの抽出が話されたという。また、第二部の情報交換会では、会員同士での歓談が行われ、会話が弾む様子が見受けられるなど盛況のうちに閉会した。

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