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セントラルアメニティサービス 強アルカリイオン水を活用し環境に優しい管理サービスを展開

2013.08.04 13:21

 温泉が好きで日本各地の温泉巡りを趣味にしている人は決して珍しくないだろう。温泉には様々な成分が含まれ、大まかに分類すると酸性・アルカリ性に区分けされる。アルカリ性が強いと、その作用によって肌がすべすべになり、湯冷めがしにくいといわれており、中には強アルカリ性の温泉に入浴した経験談を持っている人もいるのではないか。
 そんな、強アルカリ性の成分が含有された水は、温泉のように自然界からもたらされる以外にも、人工的に作り出すことが可能となっている。
 蔵王産業(東京都江東区)が展開する「ZKシリーズ」
では、通常の水道水を純水にしたものを電気分解することで強アルカリイオン水を作り出すことができ、界面活性剤や有害な化学物質を含まずにph値12・5という高い数値を実現している。そのため、人体や地球環境に優しいほか、手に触れたとしても化学火傷などの心配がない。更には、アルカリ性は油汚れに強い特性なので洗浄能力に優れた効果を発揮するという。
 ビル、ホテル、学校など多様な形態の建物に快適な空間を提供する管理会社のセントラルアメニティサービス(東京都中央区)では、平成23年9月12日にISO9001(品質)、ISO4001(環境)を取得したことを契機にZKシリーズを導入し、自社で製造した強アルカリイオン水を活用して環境に配慮した管理サービスを提供している。
 「当社では、まず実験的に取り入れたところ、オーナー様からご好評だったこともあり、正式に採用しました。通常の洗剤の場合、水拭きをしても残留洗剤が取りきれずに汚れがつきやすいといった課題がありましたが、強アルカリイオン水だと、そういう心配が不要なので仕上がりが優れています。また、強アルカリイオン水は空気中の二酸化炭素に触れると普通の水にもどる為、排水による環境汚染を防ぐことができます。これからも、当社では更なる管理品質の向上を目指し、取り組んで参りたいと思っております」(業務部 部長 伊藤 宏一氏)  その他に、同社では実際に管理業務で使用されている、強アルカリイオン水を一般にも販売。1本あたり500mlの容量で定価が1260円となっている。
 「昨年の12月から『ロハス・イオン・ウォーター』という商品名で当社のホームページや通販サイトなどから販売を行っていますが、口コミなどで広がりを見せており、一般のユーザーから購入いただいております」(同氏)

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