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東急不動産 地域ニーズに合った開発でさらに活性化

2012.08.13 16:35

 新たなビルの完成が相次ぐ東京。巷では2012年問題などと呼ばれ問題視する声もあるが、不動産の活用や地域の活性化やという観点からいえば歓迎すべき点も少なくない。特に空室率改善の兆候が見えづらい昨今、他ビルとの差別化が稼働率に繋がりにくくなっている状況を考えれば、地域とビルとのかかわりはこれまで以上に重視されるべきだろう。新たなビルは人の流れを変え、地域全体を底上げする可能性ももっているのである。例えば東京・青山はファッション関連の企業が多く本拠地を構え、他にはない独特の雰囲気を醸し出している。この街に事務所を持つということに価値を見出す層が、確実に存在するのである。このほど同地に誕生した「スプライン青山東急ビル」は、まさにそうした層をメーンターゲットとしたビルだ。
 「スプライン青山東急ビル」は地上8階地下1階、延床面積7515・39㎡、敷地面積985・24㎡。まず目を引くのは曲線を基調とした外観だ。そもそも「スプライン」とは複数のアールをもつなめらかな曲線の意味。エリアのメーンストリートである青山通りと外苑西通りの交差点という好立地を生かした伸びやかなデザインで、視認性は高い。フロアは通りに面する2面をガラス張りとした開放感のある造り。ショールーム併設などいわゆる来客型の事務所としての使用を想定したものだが、これはエリアのニーズを最大限生かすためのもの。
 同ビルを運営する東急不動産では今年4月にオープンした「東急プラザ 表参道原宿」が成功を収めるなど青山エリアにおいて開発を活発化させている。エリアの特徴を生かしたビル開発が地域活性化を促す好例といえるだろう。


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