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太陽光サポートセンター 太陽光発電のメンテ代行サービスが好調

2012.07.02 17:25

 ソーラーパネルが設置された屋根が並ぶ光景は、もはや珍しいものではなくなった。いわゆる全量買取制度への期待もあり、太陽光発電の普及が今後さらにすすむことは間違いない。しかし導入が拡がる一方で、ソーラーパネルの設置に伴う様々な課題・問題も表面化しつつある。
 その一つがソーラーパネルそのものの「不具合」。特に家庭用やビル用などの比較的小出力のシステムは不具合の発生を知らせる機構が備わっていないものが多く、仮に発電量などの低下が見られた場合でも、それが天候によるものか不具合によるものかの判断をすることができない。太陽光サポートセンター(東京都港区)の「太陽光メンテナンス代行サービス」は、この状況を解決する可能性のあるサービスといえるだろう。
 ソーラーパネルを導入する際にオーナーが最も重視するポイントは、どのくらいのコストでどのくらい発電できるか、といった経済性・採算性だろう。この試算はもちろん機器に不具合が発生しないことを前提としていることはいうまでもなく、実際に多くのソーラーパネルメーカーがメンテナンスフリーを掲げている。しかしながら製品である以上、全く不具合が発生しないことはありえない。例えば新エネルギー財団の「平成15年度住宅用太陽光発電導入促進事業報告書」によれば、ソーラーパネルの設置件数5万1000に対し不具合が発生したのは4960件で、不具合発生率は9・2%。NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が平成13年~16年にかけて実施した調査では、2142件中362件の不具合が報告され、同じく16・9%。さらにPV-Net(太陽光発電所ネットワーク)が会員向けに実施したアンケートでは、483件中149件でモジュールもしくはパワーコンディショナーの故障による交換を行ったという。これは実に31%にものぼる不具合発生率となっており、メンテナンスフリーという言葉を鵜呑みにすることの危うさを感じさせる。
 「太陽光メンテナンス代行サービス」が実施するのは、設置状況や接続状況などの点検、専用の計測機器「IVカーブとレーサー」を用いた発電出力計測、高圧洗浄機を用いたモジュールの表面洗浄、発電データのチェックおよび管理、コールセンターでの電話対応など。契約は10年で、新設から6ヶ月以内の太陽光発電システムが対象。発電出力の計測時期などによって異なる3プランを用意。一般住宅用のほか集合住宅用のメニューもあり、大規模設備に関しては別途見積となる。
 同社が実施するサービスは太陽光発電システムの販売店や施工会社に代わってメンテナンスを行うもので、あくまで販売店などの代行という位置づけ。オーナーから直接のメンテナンス依頼は受け付けていないが、それでも問合せは急増中という。同社事業部長の野村次生氏は「まずはソーラーパネルもメンテナンスが有効であることを知っていただきたい。販売店や施工会社が差別化を図るためのツールとしても効果的です」と話し、導入を呼びかけている。


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