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東京急行電鉄 「渋谷ヒカリエ」オフィスLED導入 消費電力約43%削減

2011.06.06 16:00

 東京急行電鉄(東京都渋谷区)および東急文化会館跡地の隣接街区の権利者で組織する「渋谷新文化街区プロジェクト推進協議会」では、平成24年春に開業する予定の高層複合施設「渋谷ヒカリエ(地上34階、地下4階)」の賃貸オフィスフロア(17~34階・専用部・一般共用部)の基準照明としてLED照明器具を全面導入することを決定した。
 LED照明器具の製造は三菱電機(東京都千代田区)が担当し、今年9月までに順次納入する予定。
 専用部にはマルチグリッドLED照明器具を1万982台、一般共用部分にはLEDダウンライト2649台をそれぞれ設置する。専用部は一般蛍光灯器具を採用した場合と比較して消費電力で約43%、年間で約270トン相当のCO2の削減を見込んでいる。マルチグリッドLED照明は5万時間という長寿命のため、ランプをメンテナンスする負担も従来よりも軽くなる。
 これまでも渋谷ヒカリエの施設計画は、複合ビルの特性を利用して夜間外気の取り込みや自然換気機能の取り入れなどの自然エネルギーの利用・省資源化への取り組みや、建築物の熱負荷削減や高効率エネルギーシステムの導入などCO2排出量を削減するさまざまな試みが評価を受け、国土交通省「住宅・建築物省CO2先導事業」に採択されている。

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