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南海電気鉄道 なんばエリア「C街区保留地」の開発概要を発表

2011.02.21 12:24

エリア内の商業施設「なんばパークス」と連携 大阪府立大を誘致し「学術の発信拠点」に
 南海電気鉄道(大阪市中央区)では、現在推進している3カ年経営計画「堅進126計画」において、「なんばエリアのさらなる価値向上」を基本方針の1つとして掲げ、取り組みを進めている。その一環として、同社は平成22年9月に大阪市難波土地区画整理組合から取得した「C街区保留地」(約8000㎡)にオフィスビルの建設を計画しているが、15日同社はその概要を発表した。
 同社では最重要拠点と位置づけている難波ターミナルの南端に位置する同ビルを建設することが、街の回遊性を高め、なんばエリアをさらに南へと拡大させることにつながるなど、これまで以上に地域の発展に貢献できるとしている。また、同ビルに同社本社機能を移転させるとともに、大阪府立大学を誘致し、同社と同大学との間で「地域活性化連携協定」を締結することも併せて発表されている。
 建設されるオフィスビルの規模は地上12階建てで、延床面積は約1万6700㎡。2・3階に大阪府立大学が入居し、4~11階を南海電気鉄道が本社として使用する。また、北側に位置する大型商業施設「なんばパークス」と連携し、ワーカーや来訪者、地域住民の憩いの場となる「グリーンプラザ(仮称)」が設置される予定である。同社によると、建設するビルは自然採光などによる自然エネルギーの有効活用や、熱負荷の抑制に配慮した外装デザインなどにより、環境共生オフィスを目指すとしており、「学術の発信拠点」としてエリアの更なる魅力を伝えるとしている。

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