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竹中工務店 次世代型セキュリティシステムを開発 電界通信と高精度画像解析を採用

2010.07.05 15:49

 竹中工務店(大阪市中央区)は、東芝(東京都港区)、アドソル日進(東京都港区)と共同で、「電界通信」と高精度画像解析」を組み合わせ、自動検知により漏れのない監視を可能にした次世代型セキュリティシステムを開発した。工場や研究室、倉庫や美術館などに向けて竹中工務店が7月から営業活動を開始した。
 同システムは電界通信タグの所有者に対して自動的に行われる「電界通信」を用いた登録者認証と、カメラを用いた「高精度画像分析」により管理エリア内の人物を特定して追跡する。同システムで使用されている電界通信とは、人体や物の表面に発生する「電界」を利用してデータ通信を行う技術。認証手段として電界通信を採用することで、服装や手袋・マスクの有無に影響されることなく、ハンズフリーで正確かつ確実な認証を行い、電界通信タグを持つ人物の正確な位置の特定が可能。認証時の人物を含む管理エリア全体を写す監視カメラ画像と位置情報を含む電界通信による認証情報を組み合わせることで、管理エリア内の人物の位置特定が可能となる。
 また、誰が・いつ・どこで・どんな作業を行うといった操業情報をもとに管理エリア内で管理を重視したい対象物に接する権限を個人レベルで設定することができる。

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