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三井住友建設 会議室で知的生産向上を図る新システム

2010.06.28 17:08

 三井住友建設(東京都中央区)は、武野純一教授(明治大学理工学部)と共同で会議室での知的生産向上を図るための諸施策を施した「意識空間」を開発し、同社首都圏オフィス会議室に実験空間として導入した。
 開発した技術は会議のシーンに応じた照明の色温度を制御する「ライティングシーン制御システム」、無窓空間でも窓の開放感の効果が期待できる「映像絵画システム」、そして会議に集中しやすくなるための「サウンドアシステム」である。
 さらに、会議室での乗降(出席者たちの感情変化)を判別するための「感・認識技術」も導入している。これらの技術の組み合わせにより、室内環境を動的に変化させることが可能となる。
 同社は今後、この「意識空間」を実際の会議に利用し効果の検証を行うとしており、将来的には武野教授が提唱している人の脳の機能に類似した人工知能システム「意識システム」で統合させ、自動的に室内環境を変化・付与できるオフィス空間の構築を目指すとしている。

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