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新日鉄都市開発 変化を続ける神田淡路町エリアでオフィスビル新築に着手 周辺では大規模開発が進行 屋上に緑化・太陽光パネル導入

2010.05.31 11:31

 新日鉄都市開発(東京都中央区)は、千代田区神田淡路町において6月1日に「(仮称)神田淡路町二丁目計画」の新築工事着手することとし、27日に地鎮祭を執り行った。この計画は基準階専有面積約200坪のオフィスビルを建設するもので、平成23年5月末の竣工を予定している。
 計画地は東京メトロ丸の内線「淡路町」駅の他、都営新宿線「小川町」駅、東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅、JR「御茶ノ水」駅、「秋葉原」駅、「神田」駅など10路線6駅が利用可能と交通利便性が高い場所であり、また、周辺では淡路町二丁目西部地区市街地再開発事業など、複数の大規模プロジェクト計画が進行中である。一方で、同エリアでは和食・洋食・鍋・甘味など多くの老舗飲食店が軒を連ねており、江戸から東京へと移り変わってきた歴史ある雰囲気を感じることのできる街でもある。
 計画地の敷地面積は1016・58㎡、計画建物の用途は事務所・店舗となっており、規模は地上8階建て、延床面積は6680・33㎡である。新築予定のオフィスビルは屋上を緑化した上で、テナントにリフレッシュスペースとして有効活用されることが検討されている。従来の環境のみに配慮した屋上緑化に留まらず、屋上で景色や青空を眺めての気分転換はもちろん、簡単な打ち合わせができるような空間を創出する計画となっている。さらに、屋上の一部に太陽光パネルを設置し、発電した電力はビル内のLED照明に利用することなどが予定されている。

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