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東海旅客鉄道 「名古屋駅新ビル計画」の推進決定を発表 JRセントラルタワーズと一体で名古屋駅周辺の更なる賑わいを演出

2010.05.24 17:18

 東海旅客鉄道(名古屋市中村区)では、日本郵政グループなどと共に取りまとめた中村区名駅一丁目1番地区における「まちづくり基本構想」(平成20年12月20日公表)に基づき、「名古屋駅新ビル計画」の実現に向けた検討を進めてきたが、19日に計画の推進決定が発表された。
 計画によると、新ビルは隣接する「JRセントラルタワーズ」と一体で利便性の高い魅力ある都市空間を創造し、「名古屋」駅周辺地区に更なる賑わいを創出するとしている。具体的には、「ジェイアール名古屋タカシマヤ」の増床や大型家電量販店等の誘致、1階レベルに安全で快適なバスターミナルを整備するほか、2階レベルには「名古屋」駅と駅北側エリアを結ぶ歩行者通路が設けられる。
 新ビルの延床面積は約26万㎡、規模は地上46階地下6階で、オフィス・商業・ホテルなどのゾーンで構成される。オフィスフロアは地上29階から44階まで。オフィス集積地にふさわしい都市機能を補強し、駅周辺地区における多様なワーキングスタイルに対応する。セキュリティやOA対応に優れたオフィス環境を提供するほか、貸会議室や起業家などからのスモールオフィス需要にも対応する。
 また、新ビルは環境負荷の低減にも配慮がなされており、建物周辺の緑化・ドライミストの設置によるヒートアイランド現象の抑制、太陽光発電などの自然エネルギーやLEDなどの高効率設備システムの採用、日除けルーバー・断熱性に優れたLowーE複層ガラスの設置による外部負荷の抑制が図られる。なお、新ビルの竣工は平成28年度を予定している。

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