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三菱倉庫 「江戸橋倉庫ビル」の外観維持しながら建替え

2010.02.08 17:27

 三菱倉庫(東京都中央区)は、中央区日本橋1丁目の同社所有地で賃貸オフィスビルを建設することを決定した。この計画は、東京都選定歴史的建造物に選定された現在の建物「江戸橋倉庫ビル」(昭和5年12月竣工)の外観を保存しながら賃貸オフィスビルに建替えるというもの。計画建物の規模は地上18階地下1階、延床面積は約3万200㎡、敷地面積は約2900㎡である。既存建物で使用されている外壁の概ね7割および船橋状塔屋を保存し、上部に高層棟を築造することにより計画建物が建設される。工期は平成23年10月から平成26年8月までを予定している。
 6階から17階にかけての賃貸オフィスフロアは、ワンフロア約1000㎡を確保し、オフィス内からの眺望の確保および熱負荷軽減のため建物内の北側に配置される。また、7階床下には免震装置(中間階免震構造)を設置し、高層部の免震化と低層部の耐震性向上を図る。
 さらに、計画建物では環境対応への取り組みを随所で行う予定。屋上緑化・共用部のLED照明・高効率空調機・遮熱高断熱複層ガラスなどの省エネ機器等を積極的に採用し、同社では建築物環境総合性能評価システム(CASBEE)で最高ランクのSランク取得を目指している。

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