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森ビル 日本の中枢機能集まる平河町にオフィス・レジデンス竣工 CASBEE「S」ランクの認証目指す

2009.12.21 17:36

 森ビル(東京都港区)が参加組合員として参画している平河町二丁目東部南地区市街地再開発組合が建設を進めていた「平河町森タワー/平河町森タワーレジデンス」は16日、竣工を迎えた。
 計画地周辺は皇居や国会議事堂、最高裁判所など日本の中枢機能が集まる立地で、地下鉄5路線の駅(「永田町」駅、「赤坂見附」駅)に近接する上、青山通り(国道246号線)に面し、非常に利便性の高い地域である。港区を中心に大規模再開発事業を手がけてきている同社としては、初の千代田区内における市街地再開発事業であり、建物の敷地面積は5592㎡、延床面積は約5万1800㎡、規模は地上24階地下2階塔屋1階となっている。
 同物件は1階が店舗フロア、2~13階がオフィスフロア、14~23階がレジデンスフロアとなっており、外装は縦のラインを強調したデザインにより、オフィスとレジデンスのコンプレックスタワーとしての一体感を強調。オフィス共用部、レジデンス共用部・専有部には、国内外で多数のホテル・商業施設などを手がけている小坂竜氏によるインテリアデザインを起用。木目と天然石を基調とした平河町の地ならではの落ち着いた質感のあるインテリア空間を演出している。
 また、オープンスペースや屋上、約7mの地形段差による壁面等は、近接する皇居や赤坂御用地などと一体的な緑のネットワークを形成するとともに、CASBEE(建築物総合環境性能評価システム)の最高ランク「S」ランクを目指し、現在認証申請を行っているということである。

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