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近畿日本鉄道/新歌舞伎座 大阪新歌舞伎劇場の仕様が決定 近鉄百周年記念事業の開発事業に歌舞伎座備えた複合施設開発を推進

2009.11.02 17:44

 近畿日本鉄道(大阪市天王寺区)では、創業百周年記念事業の一つとして大阪新歌舞伎座・ショッピングモール・オフィスで構成する「上本町駅南複合ビル(仮称)」の建設工事を進めているが、このたび大阪新歌舞伎劇場のこけら落とし公演が決定、あわせて新劇場の外観やロビー・客席等の仕様が決定したと発表した。新歌舞伎座開場記念として、平成22年9月3日から22日にかけて、松竹花形歌舞伎、市川猿之助総監修 21世紀歌舞伎公演が行われる。
 「上本町駅南複合ビル(仮称)」は、大阪市天王寺区上本町6丁目で開発が推進されており、敷地面積は約5500㎡、地上13階地下1階の規模で、延床面積は約3万8000㎡。地上1階から5階までがショッピングモール、地上6階から8階までが大阪新歌舞伎座、地上7階から13階までがオフィスとなる。オープン日は、近鉄創業百周年となる平成22年夏を予定している。
 同ビルに設置される「大阪新歌舞伎座」は、なんば新歌舞伎座の外見上の特徴であった連続唐破風(からはふ)を継承し、現代的にアレンジしたアルミ製のルーバーを設置するほか、劇用や芝居小屋の象徴である櫓(やぐら)を設置し、新劇場の新しい「顔」とする。
 劇場内のデザインは、古式劇場の伝統的スタイルとなんば新歌舞伎座の趣を継承しながらも、過剰な装飾を廃し、現代的な和を感じさせる落ち着きのあるデザインとすることにより、多様な演目に対応できる空間を構成している。

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