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森ビル 環状第二号線の特定建築者予定者決定 超高層棟は地上53階建の複合施設

2009.07.06 11:12

 7月2日、森ビル(東京都港区)は東京都施行の「環状第二号線新橋・虎ノ門地区第二種市街地再開発事業 Ⅲ街区(Ⅲー1)」の特定建築者の公募にあたり、特定建築者予定者として同社が選定されたと発表した。
 今後、国土交通大臣の承認をうけて、正式に特定建築者に決定される予定である。特定建築者に決定された後は、同社が施行者(東京都)の定める事業計画に基づき、「特定施設建築物」の実施設計及び建築を行い、保留床部分を取得する。
 同街区は「立体道路制度」により、建築物の中を環状二号線が貫通する計画となっており、特定建築者は東京都建設局の委託により、地下トンネルの整備も行う。メインとなる超高層棟は、森ビルの計画によると敷地面積1万7069㎡、地上53階地下5階、延床面積にして25万2993㎡になる予定だという。用途は上層部からホテル、住宅、事務所、カンファレンス、商業施設を整備して賃貸する計画で、着工は平成22年11月、平成26年5月の工事完了を予定している。
 環状二号線は通称「マッカーサー道路」とも呼ばれており、昭和21年の都市計画決定以来、同区画については未整備であった。平成14年の東京都施行の市街地再開発計画決定により、整備の段階を迎えた。同区画は、本線を地下トンネル方式とするとともに、地上部は東京都と地元代表の方々により「広幅員歩道によるふれあいとゆとりの空間軸」となるよう整備が計画されている。
 森ビルは、環境配慮と国際ビジネスセンター~高次元複合拠点~、安全・安心を掲げ、良好な景観等の環境形成等を進めていくとしている。

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