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<データ発表>ビルディンググループ 都心5区の大型ビル市況発表 平均空室率が上昇

2009.05.11 10:34

 ビルディンググループは、平成21年3月度の東京主要5区における大型ビル市況を発表した。
 これによると、平均空室率は13カ月連続上昇となる5・22%(前月比+0・25ポイント)。最も空室率の高い新宿区が7・46%(前月比+0・42)と、2カ月連続で7%台を超えたほか、渋谷区が6・11%(同+0・56ポイント)と港区が5・90%(同+0・38ポイント)となり、前月に引き続きさらに上昇が目立つ結果となっている。
 また、平均募集賃料は、前月比マイナス1074円と大幅な下落を見せている。この事象の要因として、同社では空室の増加を受けて、ビルオーナー側の募集条件見直しのスピードが、マーケット動向に合わせて速まったことによるものと想定している。
 新宿エリアでは、大型テナントの拠点統合・集約等の動きが顕著となっており、500坪を超える規模で賃料の割高な高層ビルからエリア外への移転が見られ、空室率を押し上げる要因となった。
 渋谷・港区エリアでは、100坪から300坪規模で中小テナントの経費削減のための縮小移転、フロア返却等による解約などの動きが相次いだため、空室率が大きく上昇しているといった動きが見られている。

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