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<Value Up新製品>日立機材 空調効率を10~20%向上させる床吹出空調 意匠性を格段に向上させたカーペット デザイン性も重視しつつ高機能空調実現

2009.04.27 16:31

 日立機材(東京都江東区)は、4月22日、「日立床吹出空調用OAフロアシステム美風」を発売した。
 同社はフリーアクセスフロアに配線を収納するという機能だけでなく、省エネ、快適及び安全をコンセプトとした商品を開発してきた。
 今回の環境配慮型フロアシステムは、床下OAスペースに適温に調整された空気を巡らせ、床からじわりとにじむように不快な空気を押し上げて快適なスペースを作り出すというシステム。
 ①空調効率の向上によって10%~20%の省エネを実現。ダクトを減らすことで空気の搬送ロスを削減するなど従来型の天井吹出空調と比較し、空気効率の向上を目指す。②噴出し口からからの距離による空調ムラなどを防ぎ居住空間を快適にし、かつ空気をかき混ぜる音や風などの不快感も省く。③天井のダクトや吹出口などの設備が不要で意匠設計が自由。④既存オフィスビルにも導入可能なリニューアル対応商品という4つのメリットを掲げている。
 また、注目したい点が、今回開発された特殊技術によるマジカルカーペットだ。従来の製品は、写真にあるとおりパンチング外傷性を損ねるとする考えもあったが、今回の製品では通気孔がほとんど目視できない。しかも、同社が開発した技術により、さまざまなカーペットに加工可能なため、良質のテナントを誘致するためにデザイン重視のタイルカーペットを採用したいと考えた場合にも、好みの製品を加工することでビルのコンセプトを崩さずに済む。
 設計価格は材料・工費込みで1㎡あたり3万6000円。初年度の販売目標を2億円としている。

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