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新日鉄都市開発/日本土地建物 芝浦ルネサイトのオフィス棟が竣工 敷地の約60%が公開緑地 都市防災拠点としても機能

2009.03.23 13:12

 新日鉄都市開発(東京都中央区)と日本土地建物(東京都千代田区)が、港区芝浦三丁目で開発を進めてきた「芝浦ルネサイトタワー」が、3月18日に竣工した。
 「芝浦ルネサイトタワー」は、日本初の大学・オフィス・ホテルの3街区からなる複合開発地区「芝浦RENASITE(ルネサイト)」のオフィス棟として開発が行われたもの。3216・78㎡の敷地上に、地上19階地下2階の規模、延床面積にして2万7322・07㎡のオフィスが完成することとなった。
 「芝浦ルネサイト」は、平成21年4月に開学する芝浦工業大学の新学部となるデザイン工学部等のA街区、今回竣工の「芝浦ルネサイトタワー」のB街区、そして平成20年10月に竣工した「ホテルグレイスリー田町」からなるC街区の、3街区から構成される新しい街であり、「環境」「景観」「防災」という三つのポイントからなる「まちづくりガイドライン」に基づいて開発された。
 今回の「芝浦ルネサイトタワー」も、防災備蓄倉庫の完備や災害時用簡易トイレなど、「防災」に基づいた機能を擁し、災害時の地域支援に対応可能な施設となる。
 同オフィス棟の主な特徴として、エントランスホールの天井高を約6m確保し、ランドスケープと連続するデザインを採用。また、ランドスケープも敷地の60%以上を公開空地としており、四季折々で表情を変える「芝浦の杜」を創造。地域に潤いを与える緑がタワーの足元を彩る。
 防災対策も、緊急地震速報「ユレキテル」を採用することで、万一の地震に対して素早い対応が可能。防災備蓄倉庫、災害時トイレも、オフィス在館者約2000人を想定し、48時間避難生活を送ることができるアイテムを完備し、防災拠点としての機能も充実している。

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