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鹿島 元赤坂の旧鹿島本社跡地で複合施設開発 最新鋭の高さ160mの超高層ビル 省CO2推進モデル事業として採択

2009.02.02 10:50

 鹿島(東京都港区)は、港区元赤坂の旧本社跡地において「(仮称)元赤坂Kプロジェクト」に着工した。工期は約3年で、平成23年11月の竣工を予定している。
 同事業は、鹿島の旧本社ビルのデザインを継承しつつ、地域の新たなランドマークとなることを目指して開発される超高層複合ビルを開発するもの。高さ約160m、地上30階建ての賃貸オフィス、賃貸住宅および店舗からなる複合施設となる予定だ。
 敷地面積は約5121㎡、延床面積は5万3863㎡の規模となり、1階と3階から24階までがオフィス、26階から30階までが住宅仕様となる。
 東京都総合設計制度を活用し、業務機能を核とした土地の高度利用を図る一方で、建物の高層化によって敷地の4割を公開空地とし、地域の活性化と市街地の環境改善に寄与する、緑あふれる広場空間や、安全で快適な歩行者空間等の都市アメニティを建物外周部に整備していく。
 環境の面でも配慮されており、ハード・ソフトを統合し、賃貸ビルとして最高レベルの省エネルギー・省CO2対策を実現する。アウトフレーム構造の庇(ひさし)効果に加え、高性能Low-Eペアガラスとブラインド制御のシステムの採用により空調付加の低減を図り、CASBEE2008新築でのスコア=Sランクの実現を目指す。
 その他、熱源システム・設備機器最適制御システムなど、様々な環境配慮技術を導入しており、国土交通省の平成20年度住宅・建築物省CO2推進モデル事業として採択されている。

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