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野村不動産 日本橋室町で地上21階建オフィス開発に着手 都市再生特別地区制度を活用地下1階に吹き抜けの広場も

2008.09.15 10:32

 野村不動産(東京都新宿区)は、以前より都市再生特別地区制度を活用して、日本橋室町地区において「日本橋室町野村ビル」の開発を進めてきており、9月5日、新築工事に着手した。また、同ビルのオフィスフロアには新生銀行本店の入居が内定している。
 同物件は、東京都中央区日本橋室町2丁目に所在し、JR総武本線「新日本橋」駅と東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅の間に位置する。敷地面積は2744・31㎡、地上21階地下5階、塔屋2階の規模となる予定で、延 床面積は4万6397・28㎡。平成22年9月の竣工を予定している。
 オフィスフロアはワンフロア386坪を確保、最先端設備の導入に加え、敷地内に約629(屋上緑化を含む)の緑地スペースを設置する。植栽にはビルのシンボルツリーとして九州から樹齢約100年の楠を植樹し、オフィスワーカーのみならず地域に憩いと潤いを提供していくとしている。
 また、地下1階から地上4階にはリテイルショップゾーンやダイニングゾーンを展開、5・6階にはカンファレンスフロアを設置する。ケータリングシステムも充実させ、会議やセミナーだけではなく、パーティー等の利用も可能だ。地下1階では、3層吹き抜けの空間となる地下広場を設置し、東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅と直結する。   国土交通省が進める、中央通り地下歩行空間整備(第3期)への積極的な協力を行い、地下歩道を介して日本橋三越本店、日本橋三井タワー(マンダリンオリエンタルホテル東京)へも接続していく。
 また、同物件は野村不動産が基幹ビルとして保有、マネジメントを行う方針であり、同社は今後も全国の主要都市において積極的なオフィスビル開発を行っていくとしている。

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