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<新技術研究>JA-LPA 物流不動動産の資産価値向上を狙う 中立的に物流不動産を評価役

2008.08.11 16:01

 先月31日、都内でJA-LPA(日本物流不動産評価機構)推進協議会の第二回セミナーが開催された。
JA―LPAの設立主旨は、「物流施設においてもファンド運用、証券化など投資対象となってきている。そのため物流施設の法的、経済的、物的調査をそれぞれの専門家が詳細かつ多面的に評価・診断する」事。具体的な活動内容としては、物流不動産を中立的な立場で評価・分析し、評価書やレポーティングを作成する事。
 当日は、まず基調講演として日本政策投資銀行の企業金融第三部、古田喜也氏が壇上に立ち、物流資産をどのように活用すれば、良質な社会資本となるか、また、サスティナブルな物流のニーズをどのようにして獲得するかを語った。
 次にJA―LPAから代表理事の望月光政氏が「物流不動産の評価方法と物流施設の考え方」で講演。具体的にどのような方法で、物流施設が評価されているか、という事を説明した。
 その後も同機構から中山克己氏が「物流施設の耐震安全性と床スラブの性能」についてを同じく田仲稔氏が「ドライ倉庫を冷凍・冷蔵仕様に改造するには」というテーマで語った。
 物流不動産業界においても、リニューアルやコンバージョンによる資産価値向上の必要性が認知され始めており、会場は満員となった。

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