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森ビル 六本木一丁目で複合施設開発に着手 ビル壁面に高さ約60mの屋上緑化等環境へ配慮

2008.07.28 17:34

 森ビル(東京都港区)は、これまでに港区六本木にて計画を推進してきた「(仮称)六本木一丁目北計画」の建設工事着手に先駆け、14日に地鎮祭を執り行った。建設工事着工は今年9月を予定している。
 同計画地は、東京メトロ日比谷線「神谷町」駅と南北線「六本木一丁目」駅の間に位置し、周辺街区には各国大使館が立ち並ぶ国際色豊かな地域であるとともに、アークヒルズをはじめ計画的な街づくりが進められてきた。
 「(仮称)六本木一丁目北計画」は、2516・46㎡の敷地上に、地上15階地下3階の規模で、延床面積にして約1万8425・62㎡の複合施設を建設するもの。10階から14階の上層階には24戸の住宅、1階から9階までの下層階は基準階貸室面積約980㎡のオフィスが入る予定である。
 地球環境への配慮、環境負荷低減の観点から、屋上緑化のほか、ビル壁面に高さ約60mの屋上緑化を施し、オープンスペースの緑から壁面、屋上へと緑の帯がつながる、緑あふれる開発計画となる。壁面はガラスのカーテンウォールとテラコッタタイルの両質感をバランスよく用いて、緑と歴史ある周辺の環境に調和した建物にしている。
 敷地内の建物周辺には、公開空地や歩行者空間を確保し、バリアフリー対応のエレベーターなども設置する。周辺に住む施設利用者が快適に使用できるオープンスペースとして、潤いのある良好な市街地環境を創出していく。
同開発は、今後平成22年7月の竣工を目指し、開発計画を推進していく予定とされている。

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