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シグナスミル ビルに最適な風力発電機を開発 プロペラに施された工夫で微弱風もキャッチして発電

2008.04.28 11:38

 シグナスミル(東京都港区)は航空機の開発で培った流体力学の知識を元に、高効率の風力発電システムの開発を行っている。同社の開発している垂直軸型風力発電機「シグナスミル」は、垂直軸型のメリットである省スペース性と静音性を実現しつつ、プロペラの改良で発電効率を高めているのだ。このプロペラは、羽の内側部分の一部をカットすることで空気の流れを捕らえやすくしており、360度どの方向から風が吹いても、また、あまり強くない風でもプロペラを回すことができる。こうした回転効率に加えて、回転速度がゆるやかで音も静かなため、損耗も少なく、市街地での設置にも適しており、ビルの屋上等への設置にも最適である。
 また、設置は専門知識のない工務店でも施工可能な簡単設計であるため、全国どこにでも設置が可能だ。同社の野口常夫代表取締役は「すでに東京でも有楽町や渋谷などで設置が進んでいます。停電時の非常用照明などにも利用でき、実用性が高いのが特徴です」と語っている。

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