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東急不動産 「銀座東芝ビル」を1610億円で取得 数寄屋橋交差点のランドマークを開発

2007.09.24 10:32

 東急不動産(東京都渋谷区)は、組成した合同会社スペードハウス(東京都中央区)を通じ、東芝(東京都港区)の子会社である東芝不動産(東京都港区)より「銀座東芝ビル」を取得する。
 取得予定価格は1610億円。9月下旬をめどに売買契約を締結し、10月下旬までに引渡しを完了する予定だ。東芝の売却益は約1300億円となる。
 「銀座東芝ビル」は、銀座五丁目の数寄屋橋交差点角に建つ、昭和9年竣工の複合ビル。キーテナントの阪急百貨店を始めとし、飲食店・衣料品店、東芝のグループ会社などが入居している。JR「有楽町」駅、東京メトロ丸の内線・日比谷線「銀座」駅からいずれも徒歩1分という好立地だ。敷地面積3766・8㎡、延床面積4万415・33㎡、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上9階地下4階建ての規模である。
 東芝は旧東京電気時代の昭和7年に同地を取得し、「マツダビルディング」を建設。昭和59年には港区芝浦に「東芝ビルディング」を竣工させ、本社機能を移転、社名を東芝へ変更した。今回の譲渡は、集中・選択の観点から資産価値の最大化を図るためとしている。東急不動産は、銀座にふさわしい大型複合ビルへの建て替えを検討している。事業資金はノンリコースローンとエクイティ出資により調達する。

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