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全国ビルメンテナンス協会 JBMAが新制度創設、エレベーター閉じ込め事故に対応 一定要件備えた「救出作業資格者」が実施

2007.08.27 10:50

 (社)全国ビルメンテナンス協会(東京都荒川区)は、「地震・停電等広域災害時のエレベーター閉じ込め救出対応制度」を創設した。
 同制度は、ビル管理会社とエレベーター保守会社が締結する「救出業務契約」に基づくものだ。地震や停電などによる閉じ込め事故が発生した際、エレベーター保守会社から「救出作業資格者」の認定を受けたビル管理会社の従業員が、エレベーターのカゴを動かさずに対応できる場合に限り、救出作業に当たる。
 救出作業資格者の認定を受けるためには、三つの要件がある。第一に、ビル設備管理技能士(1・2級)の資格を有する者であること。第二に、対象となるエレベーターが設置されたビルに常駐する設備管理技術者であること。第三に、同協会などが実施する所定の基礎研修および機種ごとの実機研修を終了していることだ。
 なお当面は、同協会会員である各地協会に所属するビルメンテナンス会社から、三菱電機ビルテクノサービスまたは日立ビルシステムが保守の委託を受けたエレベーターで、かつ両者間で救出業務契約を締結しているエレベーターを対象とする。今後は他のメーカーについても対応が可能となるよう、制度の拡大を図る。

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