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日本土地建物 「ネオプラザ自由が丘」オープン マルチテナント型から一棟貸へ物件価値引き出す大規模改修

2007.08.20 11:51

 日本土地建物(東京都千代田区)が大規模改修工事を手掛けた「ネオプラザ自由が丘」が今月7日に竣工した。
 12日には一棟貸しのテナントであるルピシア(東京都渋谷区)が展開するお茶専門店「ルピシア」本店がオープン。ショップ、ティースクール、全58席のティーサロンを展開する。
 日本土地建物が目黒区自由が丘1丁目、東急東横線「自由が丘」駅より徒歩5分に立地する同物件を取得したのは、昨年2月末である。改修後の建物規模は、地上2階地下1階建て、延床面積713・82㎡だ。以前のテナントは衣類や雑貨を扱う店舗「自由が丘チルドレンミュージアム」であったが、改装後にお茶専門店が入居することを考慮し、吹き抜け部分を塞いで2階部分の面積を拡大し、喫茶スペースを確保。地上階の売り場面積を拡大し、地下階は減築した。
 外壁は、煉瓦タイルから開放的なガラスカーテンウォールのファサードへと転換した。加えて大小のトップライトにより、ビルの隅々まで光が行き届くよう配慮している。
 「同物件は商店街の外れに位置しておりますが、現在では人通りが大変増えております。若々しいイメージを演出して自由が丘エリアにふさわしい街並み作りに貢献できるよう、また外からも店舗内の様子が楽しめるよう、明るい外観としました」(日本土地建物経営統括部広報室)
 施工を請け負ったのは清水建設。施工費は、テナントの支払い分を除き約2億円であった。
 なお同物件は、今年9月に、先月同社が組成した約200億円規模の私募ファンド「ネオパスタウルスファンド」に組み込まれる予定だ。同ファンドは首都圏の好立地物件を中心に構成される。

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