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<新本社ビル竣工>鹿島 最新の保有技術を導入新本社ビル2棟が完成 センサー付き省エネなどを採用

2007.07.23 16:38

 鹿島(東京都港区)が進めていた新しい本社ビル2棟が竣工した。最新の保有技術を導入したフレキシビリティあふれる設計で、現在の本社ビルや都内に分散している本社機能をこの2棟に集約、再配置することで組織の活性化や業務の効率化を図っていく。
 新社屋は、元赤坂の現在の本社ビルに隣接する「鹿島本社ビル」と、赤坂のKIビルに隣接する「鹿島赤坂別館」の2棟からなる。それぞれの概要を見ていくと、鹿島本社ビルは元赤坂1-3-1に位置し、地上14階地下2階、延床面積1万5163㎡。鹿島赤坂別館は赤坂6-5-11に位置し、地上15階地下2階、延床面積3万3517㎡の規模だ。鹿島赤坂別館は1階〜9階までを事務所とし、10〜15階は賃貸住宅として運用する。
 外観は鹿島スタイルともいえる白い構造体を格子状に外側へ出したデザイン。極大地震にも大きな損傷が生じないSグレードを耐震性能の目標とし、鉛積層ゴムを22台使用した免震構造を採用した。また、室内は柱を設けない空間を確保し、机、椅子、キャビネットなどの備品類の規格も統一することでレイアウトをモジュール化、将来の組織変更にもフレキシブルに対応できるレイアウトを実現している。あわせて、文書の電子化で省スペース化をはかり、1人あたり8・3という効率的な空間利用を実現した。
 他にも、センサーによる最適な空調・照明システムや自然換気、夜間に躯体を冷やすナイトパージ、躯体蓄熱および氷蓄熱利用の個別空調などを採用。建築物総合環境性能評価で最高位のSランクを取得している。

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