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芝浦工業大学/ほか 日本初の大学・オフィス・ホテル連携の再開発 休講中の教室利用など空室活用で各施設が連携

2007.07.09 14:59

 芝浦工業大学をはじめ、新日鉄都市開発、日本土地建物、阪急インベストメント・パートナーズが共同で展開し、戸田建設が事業全体のコーディネートを行う港区芝浦三丁目の芝浦工業大学旧芝浦キャンパス跡地再開発の名称が「芝浦ルネサイト」に決定した。
   同プロジェクトは、A街区に新キャンパス、B街区にオフィスビル、C街区にホテルを建設するまちづくり計画。3街区の総延床面積は約4万6000㎡、全街区の竣工は平成21年年4月を予定している。
 地上9階地下1階、延床面積約1万2637㎡となる新キャンパスは、学部教育研究(大学院を含む)と社会人教育、併せて地域・社会貢献を推進する場として利用。B街区のオフィスビル入居企業へのインターンシップ制度の導入や、C街区のホテルを利用して大学関係者向けの宿泊パックを設けるなど連携を行なう。また、休講期間の空き教室をB街区の入居企業の研修に利用するなど空きスペース活用でも連携する。芝浦工業大学の長友隆男理事長は「3街区の機能を有機的に連携させることで、共同開発ならではの付加価値を提供できる」と日本初の「大学」「オフィス」「ホテル」連携という試みに期待を寄せる。
 B街区の「芝浦ルネサイトタワー(仮称)」は、地上19階地下2階、延床面積約2万7322㎡のワンフロア300坪以上を有するオフィスビル。災害時用トイレや2000人の2日分の物資備蓄、水害対策として雨水貯留槽を設置するなど防災対策に注力している。無柱空間やフレキシビリティ性の確保、ヘビーデューティーフロアを備えるなど最新の仕様とした。
 C街区の「芝浦ワシントンホテル(仮称)」は、地上11階、延床面積約5458㎡、合計216室のビジネスホテルよりワンランク上のホテル。藤田観光が運営を行う。オフィスフロアの賃料は未定とのことだが、相場を考慮して4万円以上を見込んでいるようだ。

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