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<新事業戦略> アイナレッジ 証券化業務をITでサポートする「デジタルファンド」が本格始動

2007.06.25 17:15

 不動産証券化コンサルティングなどを手掛けるアイナレッジ(東京都港区)は、IT技術で不動産証券化のサポートを行なうWEBサイト「デジタルファンド」を開設した。7月から本格稼働させる。
 デジタルファンドは、不動産証券化ビジネスの仕組み、不動産証券化業界のニュース配信、不動産証券化業務に対応できるプレイヤー紹介、映像配信WebTV、証券化商品の紹介、ファンド情報・テナント情報の提供などの機能を搭載。不動産証券化ビジネスに興味をもつ全国の不動産会社をインターネット上でつなげていく。また、不動産ファンド組成業務や不動産投資業務の各種物件データ管理、ドキュメント(契約書作成)管理、プロセス管理、スケジュール管理などをASPサービスによって一括管理できるデータ管理ツールも配信する。
 「不動産ファンドの組成には、投資家や銀行、信託銀行、建築会社など様々な関係者と書類をやり取りするドキュメンテーション業務が必要です。その量は膨大で、ファンドマネジャーは書類のやり取りだけで忙殺されることも少なくありません。当社の管理ツールを使用すれば、ファンド組成における段取りを予め設計し、書類の受け渡し、確認作業を効率化すると共に、文章のやり取りをコンプライアンス遵守しながら半永久的にデータセンターにて管理します。私自身ファンド業務に携わっていた経験がありますが、このシステムを導入することで、作業時間は半分以下になるでしょう」(代表取締役飯村一樹氏)
 このシステムは、証券化業務になれていない地方の不動産会社などがファンド組成を行う際に利用することも想定しており、その場合は、エクイティ出資を伴うアレンジメント業務にも対応する。
 なお、デジタルファンドのデータ管理ツールはファンド単位で提供し、料金は60万円〜80万円を想定。関係者や書類の分量に応じて価格を決定していく。

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