週刊ビル経営・今週の注目記事

毎週月曜日更新

<新事業戦略>アースウィンド 滞納賃貸保証サービスを開始 更新から賃料徴収をサポート

2007.05.21 14:36

 オフィス仲介およびPM事業を手掛けるアースウィンド(東京都中央区)は、昨年9月にビルオーナーに向けて開始した更新契約締結を代行するサポート業務「Renew(リニュー)」に続く新サービスとして、賃料保証業務「賃貸保証システム」を開始する。
 「Renewは、賃貸借契約の更新時期到来をビルオーナーおよびテナント企業へ通知し、契約書の見直しや賃料アップなどを含めた業務を代行するものでしたが、サービスを利用するオーナーから要望が多かったものに、滞納賃料の回収代行があります。そこで、滞納が深刻化する前に、督促を行い、滞納賃料を保証する賃貸保証システムを開始しました」(常務取締役石渡日吉氏)
 賃貸保証システムは、アースウィンド100%出資子会社で、5月下旬に設立予定のアースビルマネジメントが行なう。具体的には、オーナーに預ける保証金を賃料の4ヵ月以下と低く設定する一方で、1ヵ月分の保証料をテナントから徴収する。賃料滞納が発生した場合、オーナーへはアースビルマネジメントが未納賃料を立て替え、徴収と契約解除交渉、原状回復工事などを行う。オーナーは滞納リスクから解放され、わずらわしい交渉から開放される。
 対象となるのは、事務所、店舗、倉庫などの事業用物件で、小規模から大規模物件まで対応する。また、外国人籍の経営者やベンチャー企業にも積極的にサービスを提供していく。
 「従来の賃貸保証では審査が難しかった企業にもサービスを提供していく予定です。また、可能な限り短期間での審査を行います。オーナーのテナントリスクを限りなくゼロにし、ビル運営業務の総合的サポートを目指します」(石渡氏)
 既に、試験的に2棟の物件でサービスを導入しており、今後は自社仲介物件、他社仲介物件を問わずにサービスを提供する。今年度中に300件の受注を目指す。

PAGE TOPへ